虫のお話

仙台周辺の昆虫とか

ベニカメノコハムシの羽化と産卵

ベニカメノコハムシの黒い模様は、まるで塗装をしたかのようにくっきりと描かれている。この模様はいつどのように現れるのか気になっていた。

飼育中の幼虫が蛹になったので、羽化の様子を観察することにした。スマホにあるタイムラプスのアプリで撮影開始。

まずは蛹。

そして羽化。5分くらいでスルッと出てくる。この時点では全く模様がない。

羽化後40分が経過。模様が浮かび上がってくる。おー、これはすごい。この時点ではまだ透明感がある。

羽化後1時間もすると、真っ黒な模様が現れた。無地からこんなはっきりした模様が現れるのは不思議だ。

ここから綺麗な紅色になるまで、かなりの日数が必要とのことで、越冬中の個体も赤くないという話もある。1週間前に羽化した個体は、未だに黄色いまま。無事に越冬成功したら、真っ赤に染まる様子を観察していきたい。どうやって越冬するんだろ…。

飼育していて感心したけど、このハムシは茎に卵を産む。わざわざ茎に捕まり産卵する様子はとても可愛い。葉より茎の方がしっかりしているし目立たないため、産卵場所として相応しいということかも。その努力も虚しく、生息数が少ない虫だ。