虫のお話

仙台周辺の昆虫とか

岩手での虫採り2日目

岩手旅行、2日目。

北上山地の高原を歩き、針葉樹にスジコガネがいるのを確認。もしかしてキンスジコガネが紛れているかも、とスウィーピングしていくが、スジコガネしか網に入らない。

疲れたのでルッキングに切り替えるが、針葉樹の新芽や実がコガネムシに見えて紛らわしい。コガネムシはこれらに擬態しているということか、と納得。

コガネムシの影を確認して網を振ると、スジコガネと一緒にフタコブルリハナカミキリが入っていた。予期せぬ出会いに大満足。今日はもう切り上げよう。シボ加工をしたようなシワに深みのある瑠璃色が素敵。

車に戻る途中、適当にハルニレを網で掬うと、エサキキンヘリタマムシの雌が採れた。雌はあまり見たことが無かったので嬉しい。

この辺はセダカオサムシもいそうだ。北海道では何度か見たけど、遠く離れた岩手にも分布しているのはロマンを感じる。探しながら歩くが、簡単に見つかる相手ではなく空振り。

岩手にもう1泊しようかと悩むが、車中泊は暑いし、下山してホテルまで行くのも面倒だし、仙台に帰ることにした。

途中で昨日捕まえたベニカメノコハムシの食草であるミヤマヤブタバコを10本採る。バケツに水を張り入れていたが、すぐに萎れてきた。

慌てて北上市のホームセンターに寄り、プランターと土を購入して植えた。そのプランター専用の防虫ネットも売っていたので併せて購入。

これが優れもので、ハムシの脱走を防止できるし、葉やハムシを狙う害虫や鳥も防ぐことができる。これからのハムシ飼育はこれで決まりだ。ハムシの飼育キットとして販売した方が売れるんじゃないかな。ナナフシにも良さそうだ。ラベル張り替えて転売しようかな。

メッシュの径が1~2ミリと大きいので、孵化したばかりの幼虫は逃げるかもしれない。ベニカメノコハムシの場合は逃げても我が家の周辺に定着できるとは思えないが、地域の生態系を乱さぬように気を付けないと。