虫のお話

仙台周辺の昆虫とか

夕方の山。コケオニグモの巣とオオアオカミキリ

山形県小国町で、沢沿いを夕方までブラついてみた。
先日の豪雨により下流は大変なことになっていたが、上流はいつも通りだった。
天気や季節で見れる虫が違うが、時刻でも違う。

登山道の脇で、コケオニグモを発見。とても大きくて分厚くて迫力がある。陰影があり立体的なウメノキゴケ模様。見たかった蜘蛛なので感動した。
網を張ってたから発見できたけど、樹表にいたなら気が付かなかったと思う。夜間に網を張ることが多いようだが、夕方だから出てきたのかもしれない。隙間だらけの雑な作りの巣なので、大物狙いなのかも。

サワグルミの衰弱木にはオオアオカミキリが集結していた。大きな老木の上で夕日を浴びた瞬間、とても美しく輝く。
土場で見かける時も十分に綺麗だが、全く別の生き物のような輝きがある。命が輝く瞬間、息を飲む美しさだ。
夕方、森の奥深くで人知れず繁殖のために集結し、子孫を残して散っていく。1匹を手に取り、その芳香を胸一杯に吸い込んだ。
清涼感のある良い香りだ。