虫のお話

仙台周辺の昆虫とか

冬の鹿児島。虫と鶴

鶴を見たくて鹿児島に。
出水市でナベヅル、マナヅルの大群を見た。
夕方も絵になるけど、早朝に一斉に飛び立つ光景は寒さも時間も忘れるほどの絶景だった。あの光景は実際に見た人しかわからない。空気感、鳴き声、サイズ感は写真や動画では全く伝わらないから、載せるのをやめた。
来てよかった。

その後、坊ノ岬でアサギマダラの幼虫を観察したり、開聞岳桜島に行ったり。

坊ノ岬では、この先に沢山の方が戦艦大和等と沈んでいると思うと手を合わせずにはいられなかった。

下を見るのが怖いくらいの断崖絶壁から登ってきて、息を切らして座り込んでいる地元の釣り人と出会った。いや、地獄ですわ。と照れ笑いをしていた。鹿児島にしては寒い日だったが、日焼けした肌に汗が滝のように流れていた。こんな崖を降りるなんてかなりの釣り馬鹿だなぁと思ったが、こちらも似たようなものだ。
知覧では祖父が特攻隊をしていたため、ここで死を覚悟して訓練していたのかと思うと涙が出てきた。祖父はその当時のことを決して語らず、鹿児島に近寄ることも無かった。
開聞岳を見て日本に別れを告げて散っていった戦友を思うと、この美しい山を眺めることが出来なかったのかもしれない。